打突の好機とは、相手との攻防で、相手の構え(体勢)の崩れや変化をとらえるなどして打突すれば、有効打突に結びつく機会のことと言われております。
1.「相手の動作の起こり(頭)がしら」 相手が、攻めに出るところ、技を出すところまたは出そうとする起こりがしらを素早く打突する。
2.「技を受け止めたところ」 相手が自分の技を受け止めたとき、すぐに技の変化に出るか攻めに転じない限り心が受け止めたところにとどまり隙となる。反対に自分の技を相手が受け止めた時にも同様に隙が生じる。
3.「技の尽きたところ」 相手が打突した技が不成立のとき、相手は次から次へと技を出してくるがそう連続して打ち続けられるものではない。その技の尽きたところまたは、技が次に移ろうとする切れ目を打突する。
4.「居付いたところ」 相手に攻められて、苦しくなり心の動きがなくなったり、また相手をいかにして打突しようかと考えたり、いろいろな状況によって心身の動きが停滞するところを打突する。
5.「引くところ」 攻められて引いたり、その場にいることが不利と思って備えをせずに後退したところ、または、鍔競り合いの接近したところから不用意な打突をして引くところを打突する。
6.「心が乱れたところ」 驚(おどろく)懼(おそれる)疑(うたがう)惑(とまどう)の四戒が生じたり、相手に対してどのように打突しようか、また、どのように守ろうかなど、無心ではなく邪念によって心が乱れたところを打突する。
7.「実を失って虚になったところ」 何らかの影響によって、充実していた気力がなくなり、油断が生じたり、集中力が薄れたりするところを打突する。
また、「三つの許さぬところ」として、「相手の動作の起こり(頭)がしら」「技を受け止めたところ」「技の尽きたところ」があります。 具体的な技として 「相手の動作の起こり(頭)がしら」には、出ばな(出ばな面、出ばな小手)技。
「技を受け止めたところ」には、連続(小手面、小手胴、面胴、小手面胴、面面胴など)技。 「技の尽きたところ」には、応じ(面抜き胴、小手すり上げ面、面返し胴、胴打ち落とし面など)技。
などがあると言われております。
早々