栃木県実業団剣道連盟 みんなの掲示板 99634


鎬の使い方の難しさ

1:茂呂理事長 :

2024/05/04 (Sat) 18:14:37

松村先生、投稿ありがとうございます。

栃木県実業団剣道連盟としては、中央審査前稽古会(五段受審者対象者)を色々な方法で行って来ました。

当初は、八段の先生に模擬審査形式(立ち姿、攻め方、打突のタイミング、有効打突、残心)を用いて「○△×」で評価と受審者に対してアドバイスをいただいておりました。

しかしながら、参加者が多くなるにつれて、模擬審査方式で進めると午前中の運営が困難となり、その上、参加者からは「立合を何度もやりたい。八段受審者を対象とした稽古会も行ってほしい」等の声をいただき創意工夫しながら運営(現在は全国審査前「六~八段」稽古会)を行っております。

また、最近では、立合はありがたいが「攻め方・応じ技・残心」等細かな表現を身に着けたいので基本も盛り込んでほしい。との要望で故佐藤博信範士および渡邊哲也範士の指導内容を紹介しながら運営(四苦八苦)しております。

松村先生におかれましては、毎回参加いただき、その上運営方法についてもご相談させていただいており心から感謝申し上げます。

何故、ここで審査に向けた稽古会の話を投稿したのかご説明させていただきます。故佐藤博信先生のご指導の中で、八段の審査のポイントは、究極の基本打ち(子供が行う一歩攻めて面)と鎬を使った技を盛り込むこと。即ち、相手より格の違いを審査員に見せることが重要とご指導いただいたことを思い出します。

私が、一番最初に八段を受験した時は、第一会場「103B」と記憶しています。中央の審査委員は佐藤博信先生。面を何本が打ち込んで出小手も打てて手応え充分でしたが、結果は不合格でした。(自分としては一番打てたと自信満々だったのに撃沈)

後日、佐藤先生に審査内容を伺うと「そんなに相手の面を打ちたいか。試合だったら勝っていただろうが審査内容としては評価ゼロ。」と撃沈でした。

当社の夏合宿の際に、鎬の使い方について質問しましたら「剣道形」を勉強しなさい。と助言をいただいたことを思い出します。

松村先生が「鎬の使い方。剣道形」について投稿いただくことは、自分としては大変ありがたいです。また、投稿を読まれている方も同様に思っていると思います。

今回、剣道形二本目は最も簡単で、やりやすいと自分も思っておりましたが、「この二本目(相中段)は、最も、現代竹刀剣道に通ずる鎬使いの深淵があり、難しく、修錬しがいがある」と記載されておりました。
次回の投稿を楽しみにしています。
草々
追伸、大学の講義を無料で受講していると感じております。
感謝です。

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