栃木県実業団剣道連盟 みんなの掲示板 98624


太刀の三本目について

1:茂呂理事長 :

2024/04/28 (Sun) 08:24:40

松村先生、質問ありがとうございます。

日本剣道形解説書(昭和で56年12月7日制定)による剣道形の三本目は、「打太刀、仕太刀相下段で互いに右足から進み、間合に接したとき、互いに気争いで自然に相中段になる。そこで打太刀は機を見て、刃先を少し仕太刀の左に向け、右足から一歩踏み込みながら、鎬ですり込み、諸手で仕太刀の水月を突く。仕太刀は左足から一歩大きく体をひきながら、仕太刀の刀身を物打の鎬で軽く入れ突きに萎やすと同時に仕太刀の胸部へ突き返す。」と解説されています。

三本目の難しいところは、「入れ突きに萎(な)やす」と言う動作です。
故佐藤博信先生より、入れ突きに萎やすとは、「相手が突いてくるのに対して、自分も突きながら相手の刀を手元に引き寄せて萎やす」とご指導いただきました。

では、どの部分で萎やすのか。
「仕太刀は、左足から一歩引きながら、打太刀の刀身を物打の鎬で入れ突きに萎やすと同時に打太刀の胸部へ突き返す」とあります。
佐藤先生に、どの部分で萎やすのかご指導は受けておりませんでしたが、私が考えるには、物打ち「鎬地」の部分を使って萎やすと考えます。
松村先生、詳しくご指導いただけると幸いです。

また、打太刀は機を見て仕太刀の水月を突くとなっていますが、「機を見て」とはどのような状態(タイミング)なのでしょうか。形(かたち)には現れませんが、「仕太刀が突こうとする気の起こりが「機」であり、仕太刀は打太刀の突きを待ち受けて萎やすのではない」と指導を受けました。
この部分もご指導いただけると幸いです。
草々
追伸
日光大会で、打太刀:菅波一元先生、仕太刀:白石正範先生が演舞をされた剣道形が一番印象に残っております。

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